健診では見つからない:本当は大きい虫歯

投稿日:2016年10月28日

カテゴリ:12.虫歯の症例

見た目は小さいが、実は巨大な虫歯

虫歯虫歯は入り口が小さくても中で爆発的に広がっていることが多々あります。

その理由は,歯の表面はエナメル質という非常に硬い組織で覆われているので虫歯の進行は極端に遅いのですが、いったん内部の象牙質に達してしまうと象牙質は軟らかいため一気に広がってしまうからです。

虫歯しかも、この虫歯の入り口は小さいため、食べかすは入ってきますが歯ブラシは届かず、温かく、しかも湿り気があるという細菌の繁殖には最高の状態となってしまいます。小さな虫歯を大きく削られたという方はこのような虫歯だった可能性が高いのです。

歯科検診では,多くの人を、照明も暗く、唾液で表面も光って見える状態でみていかなければなりませんのでこのような虫歯は見落とされてしまいます。当院はデジタルX線システムというレントゲンを導入し、このような見落としを極力防ぎ、患者様にモニター上で虫歯をご確認いただきます。

デジタルX線システムとは

虫歯従来のX線はフィルムに放射線を当てて像をやきつけていました。そのため、現像している間待たなければならず、また、現像ミスやフィルムの劣化のために再撮影しなければならないことがありました。デジタルX線システムはCCDセンサーに放射線を当ててコンピューター解析を行って画面上で確認するため、再撮影の可能性が非常に少なくなりました。しかも、現像の手間がないため,待ち時間がありません。

虫歯そして、従来は判断のつきかねる大きさであった虫歯でも発見できるようになり、画像補正によって患者様にも虫歯の場所と大きさを説明することができるようになったのです。

さらに、従来のX線とくらべて被爆量が10分の1以下となりました。10枚撮影しても従来の1枚分より放射線量が少ないのです。お子様や妊婦さんには非常に有益なシステムと思われます。