インプラントと、削らなくてもいい虫歯について

投稿日:2016年10月28日

カテゴリ:インプラントの症例

奥歯のない20代女性

インプラント「奥歯でかめるようになりたい」
ということで来院された20代女性です。
後ろから数えて2本以上歯がない場合、健康保険では入れ歯しか選択の余地はありません。
たとえ自費治療でも、
入れ歯以外の選択肢はインプラントしかありません。
20代女性と言うことを考慮し、インプラントのことを説明し、同意を受けました。

レントゲン写真

インプラントレントゲン写真です。
下あごには大きな神経が走行しております。
ここを傷つけると半永久的な知覚麻痺が起こります。
この症例では神経まで十分な距離がありました。

インプラントのためのガイド

インプラントインプラントはどこに、どのような角度で植立するかと言うことが非常に重要です。これを間違えると神経や動脈を傷つけ、重大な後遺症を残すからです。
このガイドをステントと言います。
本症例の場合、2本だけですので、ステントの料金は\10,000(税別)です。
その他、CT撮影代¥7,000、画像分析代に\20,000(税別)かかります。

術後

インプラントインプラントを植立してから、4ヵ月後の完成の状態です。
インプラントは骨と結合するのに3ヶ月から半年かかるからです。
被せものの材料は18金とハイブリッドセラミックにしました。
セラミックよりも18金の方が耐久性が高く、また、奥歯で目立たなかったからです。
また、セラミックではなくハイブリッドセラミックにしたのは、予算によるものです。

費用は¥617,000(税別)でした。
内訳は以下の通りです。

サージカルガイド:¥10,000
CT撮影:¥7,000
画像分析:¥20,000
一次手術:@¥180,000×2本=¥360,000
二次手術:@¥30,000×2本=¥60,000
ハイブリッドセラミックスと金:
@¥80,000×2本=¥160,000
総計:¥617,000(税別)

術後エックス線写真

インプラント

上の奥歯の虫歯について

インプラント金歯と咬み合う上の歯に黒い虫歯があるのがお分かりいただけるでしょうか。

昔は早期発見・早期治療の名の下に削って詰め物をしてきました。

しかし最近では、ごく初期の虫歯や、再石灰化しつつある虫歯は削らない方が良いことがわかってきました。
しかし、人間の目では、削るべきか、経過を見るかの判断はできません。
そこで、オペラデンタルではレーザーを用いた虫歯検知器・ダイアグノデントを使用し、判断しています。

痛くない

インプラント初期の虫歯を歯科用の探針でつつくと、虫歯を進行させてしまう場合がある事が、わかってきました。
ダイアグノデントはレーザーで検査するので虫歯を進行させません。もちろん痛くありません。

数値で表示

悲しいことですが、医者の言葉が信じてもらえない世の中になりつつあります。

「テレビで、削るハイシャは遅れた悪い歯医者だと言っていた!」
とか、「金儲けのために悪くもない歯を虫歯と言いくるめるつもりでしょ?」
などと、誠実にやっているのに心にもないひどいことを言われたこともありました。

しかし、ダイアグノデントは機械が感情を交えず数値で表示するため、不信感を持った方にも納得していただけると思います。

また、私自身も「健康な歯を守りぬく」という歯科医師本来の仕事をなすことができ、うれしく思っています。

人間の経験よりも正しい判断

深い溝の中や歯と歯の間などX線でもわからない虫歯も診断できます。

歯科医師から一言

インプラントは異物を体内に打ち込むものです。
そのため、「いそがしくて歯をみがく時間がない」という方や「タバコがやめられない」という方には、
あまりお勧めいたしません。

というのも、異物が体内から頭を出している状態ですので、化膿しやすいからです。

また、骨が少なくてインプラントをすると神経を傷つけることになるようなケースもあります。
そのような場合は大変に大掛かりな手術になるため、紹介ということも考慮いたします。