乳歯からの子供(小学生)の歯並び(歯並びを育てていく)

投稿日:2020年1月12日

カテゴリ:04.矯正(小児・小学生) 08.咬み合せの症例 09.歯を抜かない症例

2017年7月17日の症例の続きです。

小学校3年生で歯並びを主訴としてご両親とともに来院されました。

左(向かって右)の前歯が天井側へと入り込み、かつ、下の前歯がガタガタでした。

このまま永久歯が生えそろうまで待った場合、アゴが左(向かって右)にずれてしまうことが考えられました。

下のアゴは中学生(第二次性徴期)くらいから成長し始めます。

ところが上のアゴは小学生くらいでその成長が頭打ちになります。

そのため、小学生くらいで上アゴをある程度の大きさに成長させておかないと、永久歯になってから何本か歯を抜いて矯正治療をしなければならなくなります。

それだけではありません。アゴが小さいと気道が細くなり、呼吸がしづらくなり、酸素を取り入れにくくなることによって体や脳の成長にも悪い影響を及ぼします。

起きている時も睡眠時無呼吸(いびき)の状態が続くことを想像すれば、気道が細いことの弊害がご理解いただけると思います。

そこでただ、歯列を広げて歯並びをよくするだけではなく、上下的・垂直的にもアゴを成長させて歯並びを作ることにしました。

被せ物を歯に装着して高さをを作り上下的・垂直的な成長を促し、ワイヤーを装着することで水平的に歯並びの成長を促していきました。

約2.5年の治療後です。

歯を抜くことなく、自然な歯並びにすることができました。

きゅうりやヘチマを想像してください。

曲がった状態で大きく育ったものを後からまっすぐにすることは難しいです。

しかし、小さい時に重りをつければまっすぐ育てることができます。

子供の歯並びも同じです。

歯並びが出来上がってからではアゴの形態も固まっていて、歯は並んでも骨格的には変わらないという状態になります。

 

金額は装置装着時に ¥300,000+税、1ヶ月に1回調整¥5,000+税、それが24〜36ヶ月です。

一見金額が高いように感じるかもしれませんが、アゴの大きさが小さいまま生涯を送ることによる弊害を考えるならば、むしろ非常にコストパフォーマンスが良いと思われます。

小学校2〜3年生のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ、ご一考下さい。