膿んだ歯を残す:意図的歯牙再植術:歯の膿袋
投稿日:2021年12月5日
カテゴリ:10.歯を抜かない症例 12.虫歯の症例
2021年11月28日に掲載した症例の方です。
残り少ない歯を少しでも長持ちさせたいのですが、膿袋からの排膿がいつまでたっても治まりませんでした。
青線で囲まれたところが膿袋です。
普通歯の上から穴をあけて歯の中の汚染物質を取り切れば膿は治まってくるのですが、1か月治療しても治まりません。同じことをやっても治りはしないので、新たな方法で治療することにしました。
いったん歯を抜いて、膿袋を除去し、口腔外で歯の治療を行い、それを抜歯した所に再び戻すという治療法です。意図的歯牙再植術と言います。
開業して15年以上たちましたが、100症例はやっていないと思いますが、それに近いくらいはやっていると思います。5年生存率も90パーセント以上だと思います。
一旦抜いて、口腔外で歯の治療を行いました。
8か月程度ですが、膿袋は無くなっています。
年齢 性別 | 70代 女性 |
治療費用 |
保険2割負担 意図的植術 約5,000円 |
治療期間 | 抜いた歯がくっつくのに約1か月、そこから被せ物作成で1か月 |
リスク | 歯が虫歯で崩壊していた場合、その歯を残すことはできません |
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