奥歯が原因で前歯が出っ歯になってきた症例
投稿日:2016年10月28日
カテゴリ:09.咬み合せの症例
初診の際、前歯が出てきたのが気になるとのことでした。
術前
気になる前歯だけ治したのでは原因の解決にはなりません。また同じことが繰り返されるだけです。
模型にして右横から見た所です。これでは顎をギリギリ横に動かしたときに奥歯がぶつかってしまいます。
顎の筋肉や顎を動かす神経機構はあごをギリギリ動かす時に奥歯がぶつかることを嫌がります。ぶつからない様に動かすので、顎の関節や前歯に負担がかかってきます。
左横から見た所です。
こちらも奥歯が見事に引っかかっています。
術中
上の銀歯は理想的と思われる高さで作ったものです。
下の歯に合わせて作ったわけではないので、これを装着するとかめなくなってしまいます。
そこで上を装着するのと同時に下の歯を一時しのぎのプラスチックの仮歯(かりば)に置き換えます。
左横から見たところです。
左横から見たところです。
術前後の比較(1)
歯が長いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、しゃべったり笑ったりした時でもとても自然なのです。
今までは3~4ヶ月に1度、何らかの症状が歯にあったそうです。
今回の治療が終わってから2年ほどたちますが、大きなトラブルは無いそうです。
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術前
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術後
術前後の比較(2)
右横から見た口腔模型の術前・術後写真です。奥歯のひっかかりが無くなっているのがわかります。
歯科オペラデンタル浜松は左右差、前後差を少なくし、全体のバランスを考えた治療を行っております。
この症例の治療期間は4ヶ月ほどでした。(1週間に3~4回いらしたこともありましたので、40回弱くらいでした。)一部保険適用外(自由診療)でした。
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術前
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術後
治療費 3割負担で総額約9万円、自費治療分約35万円
治療期間 約4か月
治療回数 40回弱(1週間に3~4回いらしたこともある。)
リスク 飛び出た歯・歯並びを乱している歯の神経をとる必要があるが、神経をとると歯の寿命が短くなる。
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