入れたその日にリンゴを丸かじりできた部分入れ歯 そしてバネの見えない審美的な入れ歯 №1

投稿日:2016年10月28日

カテゴリ:入れ歯の症例

初診時:側面観

入れ歯「かめるようになりたい。」というのが主訴でした。
長い間、下に歯が無かった為、上の歯がとび出てきています。
歯ならびがデコボコしていると、あごがうまく動かなかったり、入れ歯がガタつくことは以前にも紹介いたしました。(参考1,2,3,4および前回の診療日誌)

このような場合、以下の選択肢があります。
1.ブリッジ(保険または自由診療)
2.インプラント
3.入れ歯(保険または自由診療)

この場合ブリッジは絶対やめた方がいい理由

入れ歯咬虫歯が進行しすぎて残せそうに無い歯を抜歯すると連続で3本歯が欠損していることになります。
このような時に
「入れ歯はちょっと・・・。被せ物(ブリッジ)で何とかならないでしょうか。」と言う気持ちは分かります。
ところが希望を受け入れてブリッジにすると、あっという間に残っている歯までグラグラになって抜けてしまいます。
理由は過重負担です。
瀬戸大橋を想像してください。
もし瀬戸大橋に橋げたが無かったら橋はどうなるでしょうか。壊れて落ちてしまいます。
橋が落ちない様にする為に橋げたは存在します。
3本以上連続で歯が無い場合にブリッジを装着すると言うことは、橋げたの無い橋を作ることと同じであり、やってはいけないのです。そもそも、保険適用外です。
保険適用外の高い治療費を頂いて、あっという間に残っている歯をダメにするような治療をするわけにはいかないのです。

かみ合わせ分析

入れ歯では、インプラントはどうでしょうか。
この場合はそれもいいと思います。
しかし、この患者様は高齢者であること、インプラントと言う手術に抵抗感があることからやめました。
残るは入れ歯です。
バネでひっかけるタイプの入れ歯のみ、保険適応です。
しかし保険の入れ歯はガタついてかみにくいばかりでなく、バネのひっかかっている歯が揺すられてダメになっていきます。また、バネが見えてしまいます。

以上より、テレスコープ・デンチャーに決定し、同意を受けました。

secret informationは、かみ合せの分析をする器具を患者様に装着している所です。(ご覧になりたい方は、「お問合わせ」から御連絡下さい。プライバシーの関係上、患者様の写真はお見せできませんので、サンプル写真をお送りします。)

かみ合せの分析をする機器を用いて、テレスコープ・デンチャーとブリッジを製作しました。

かみ合わせ分析

入れ歯とび出ている歯を修正し、きれいな歯ならびに治しました。

下にはテレスコープ・デンャーという、保険と比べたら高価な入れ歯が入ります。

確かに、高い治療費を支払えばテレスコープ・デンチャーはできます。
しかし、デコボコの歯ならびのまま、高額な入れ歯を入れたのでは、効果は半減します。

入れ歯家を建てることを想像してください。
お金をかけて床暖房やエアコンなどのオプションをたくさん付ければ快適な生活ができます。
しかし、有能な建築家は間取り・設計を考え、換気を良くして、快適な生活をおくれるようにします。

テレスコープデンチャーを評価するのではなく、かみ合せの分析をする機器を用いて製作した、設計力を評価していただけると、うれしく思います。

テレスコープ・デンチャー(テレスコープ義歯)

入れ歯テレスコープ・デンチャーです。
下の写真はテレスコープ・デンチャーをはずした所です。
義歯をはずした時、歯はこのような被せ物になっています。
そこにテレスコープデンチャーを装着すると、上の写真の様にになります。

装着した直後に、オペラデンタルで用意したリンゴを試食して頂きました。何の問題も無く、召し上がって頂けました。

入れ歯このテレスコープデンチャーの費用は以下の通りです。
¥520,000+税

内訳: 被せ物の部分¥160,000×2本=¥320,000
    義歯の部分¥200,000

術前術後

  • 入れ歯術前

  • 入れ歯術後

  • 入れ歯術前

  • 入れ歯術後

患者様からの声

前歯しかないときはウサギのように物をかじるだけでした。
ところが、この義歯を入れたところ、少し窮屈な感じがあるものの、晩ご飯をしっかりかみしめることができるようになりました。
翌日調整をしていただいた所、全く痛み無く食事をとる事ができるようになりました。
まさか、肉を食べることが再びできるようになるとは思ってもみませんでした。
おかげでようやく体重が800グラムほど増えてくれました。

歯科医師から一言

     どんな治療方法にせよ、利点と欠点は必ずあります。

テレスコープデンチャーは入れ歯と被せ物を一体化した形の入れ歯です。
入れ歯という物体が、口の中に入るということが欠点かと思います。
しかし、以下の様な利点があります。

1. 従来の入れ歯は、バネのかかっている歯がダメになると作り直しをしなければなりませんが、
  テレスコープデンチャーは修理して使えます。壊れないわけではありませんが、修理して長く使えます。

2. 従来の入れ歯はバネでひっかけているので動きがありますがテレスコープデンチャーは動きが少ない。

3. 動きが少ないのでよくかめます。

4. 動きが少ないので異物感が少ない。

5. 特別な外科処置、手術を必要としません。普通の歯科治療の範囲でできます。
  よって高齢者、高血圧や糖尿病の方、その他の有病者、インプラントをするには難しいと言われた方でもできます。

6. 清掃がしやすい。介護をする方も、される方も非常に楽です。
  口の中の衛生状態が、さまざまな全身疾患をひきおこすことが分かってきた現在、これは重要なことと思います。