虫歯で抜歯した場所に親知らずを移植した症例

投稿日:2016年10月28日

カテゴリ:10.歯を抜かない症例

親知らず移植後ろから3番目の歯が虫歯により保存不可能な状態になっていました。
一般的にはその前後の歯を削って、かぶせものによってつなげる「ブリッジ」と言う方法にします。
しかし、健康な歯を削るのに忍びなく、保存不能の歯を抜いて(黒い矢印)一番後ろの親知らず(緑の矢印)をそこ(赤い矢印)に移動することを提案し、同意を受けました。

親知らず移植移植1ヵ月半後の状態です。

親知らず移植かぶせものが入った状態です。親知らずはなくなっています。後ろから2番目の歯が親知らずだからです。

治療費:歯の移植の手術の金額は3割負担で約5,000円です。ただし、その後に根管治療や被せ物の費用が掛かります。それでも3割負担の保険診療ならば2万円で収まると思います。

治療期間:約3か月

治療回数:手術自体は1回ですが、その後根管治療や被せ物の治療がありますので、10~15回くらいかかります。

リスク:抜歯した穴と親知らずの大きさが合わず、くっつかないことがあります。自費治療ではありますがインプラント(約35万円)の方がくっつく可能性が高いです。またその生存率ですが、2年もてば成功、5年もてば大成功とお考え下さい。あくまでインプラントになるまでのつなぎの治療とお考え下さい。