マウスピース矯正(アライナー矯正)の症例(正面)
投稿日:2026年5月7日
当医院は基本的にはワイヤーを用いた矯正で治療を行っております。
理由は、顎の関節を理想の位置にしてから歯を並べるのに、ほぼ確立された治療手順のある矯正治療法だからです。MEAW矯正・GEAW矯正という治療法です。
それに対してアライナー矯正は、装置が目立たないのですが、年単位でマウスピースをつけていると、後方に押し込まれた悪い顎の位置が良くなってしまい、逆に奥歯が全くかみ合わなくなってしまうことがあります。
今回のケースは顎の位置が健全であることが分かっており、また、普段は小臼歯を抜歯をせずに矯正するのですが検査結果よりこれは大丈夫であると判断し、マウズピースで治療したケースです。
初診時です。2024年1月です。
2026年3月です。矯正治療終了です。
では治療の経過を順番に見ていきます。
矯正開始です。2024年3月です。上下左右の第一小臼歯(4番)を計4本抜歯し、正面からはワイヤーが見えないよう、側面にだけワイヤーを入れました。
2024年7月です。ここからアライナー矯正(マウスピース矯正・インビザライン矯正)を始めました。
2026年3月です。矯正治療終了です。
ちょうど2年で終了しました。
私は普段はMEAW矯正というワイヤーを用いた矯正治療を行っています。
この治療法の利点としては
・小臼歯を抜歯しない
ということが挙げられます。ただし親知らずは抜歯します。
小臼歯を抜歯しない理由ですが、小臼歯は下顎が後退するのを防ぎ、顎関節を守る重要な歯であると考えているからです。
今回は当医院ではほぼ例外といってもよい、小臼歯を抜歯してマウスピースで治療したケースです。
装置が見えないマウスピース矯正治療(アライナー矯正治療)を希望する患者さんが世の中には増えてきておりますが、顎の関節をみないで歯並びだけをアライナー(マウスピース)で治したがためにトラブルになるケースも増えております。
自動車に例えるならば、左右前後のタイヤが一見正しく装着されているように見えて、実は車軸が曲がっていた、という状態です。
曲がった車軸でまっすぐ車を走らせようとしたら、タイヤや車軸にトラブルが出ることは想像できますでしょうか?これが人体で起こった状態が、顎の関節をみないで、ただただ歯並びだけを美しくした状態です。
当医院では側方セファロ・正面セファロと呼ばれるレントゲンで骨格を診断し、そのうえで顎の関節の運動記録(CADIAX)を採得してから治療計画をたて、患者さんに説明します。
関節にトラブルを抱えている方の場合はマウスピース矯正ではなく、MEAW矯正を勧め、ご理解いただけない時にはお断りすることもあります。
とはいえ目立たないように矯正をしたいという気持ちもわかるので、現在勉強中です。
| 年齢 | 30代 女性 |
| 治療費用 |
検査・診断料:¥60,000+税 インビザライン矯正治療費:¥750,000+税 調整料(1か月に1回):¥3,000+税(これが30回程度) 保定装置代:¥50,000+税 |
| 治療期間 | 24か月 |
| リスク |
この方は顎の関節に問題がないこと、歯の凸凹がかなり強いこと、ワイヤーが見えないように治療したいことから、抜歯をしてアライナー矯正(マウスピース矯正・インビザライン)を行いました。 顎の診断をせずにアライナー矯正(マウスピース矯正・インビザライン)を行うと、治療途中で顎の位置が大きく変わり、治療計画の変更を余儀なくされることが起こります。 |
■ 他の記事を読む■








