虫歯の多発地帯
投稿日:2022年6月16日
カテゴリ:12.虫歯の症例
みがいているのに、ここにはできる虫歯の多発地帯。そして、その対策。
虫歯の多発地帯①
この方には虫歯はあまり多くはありません。
しかし、上の一番奥にある歯の、後ろ半分には大きな虫歯があります。直視することができないため、鏡に映しています。
この部位には虫歯が多発します。
理由は簡単で,ハブラシが届かないためです。
問題の部分
模型上の黒く塗った部分がハブラシの届かない問題の部分です。
みがいているつもりでも・・・
手は首よりも下にあるので、奥をみがいているつもりでも、後ろから2番目くらいまでしか届いていません。
問題の解決
ハブラシを上のほうから突っ込むように入れてください。
すると他の部分はみがけませんが、この部分にだけハブラシが当たってきます.
ぜひ、お試し下さい!
この部分に虫歯ができますと、頬の内面がじゃまになって歯科医師でも器具を届かせることができません。
そのため、たとえ小さな虫歯でも治療は困難を極めます。
ぜひ、この部分をおみがきください。
通院・治療に努力をするよりも、虫歯にならない努力、つまり予防が重要だと思います。
歯科医師から一言
奥歯のみがき方には他にもちょっとしたコツがありますが、感覚的なものなので、ここに文章で説明することができません。
ぜひ、一度御来院の上、スタッフやドクターにお聞き下さい。
虫歯の多発地帯②
前回、奥歯は歯ブラシがとどかないため虫歯が多発することを説明し、その対策を報告しました。
ところが前歯であるにもかかわらず、虫歯が多発する部位があるのです。
それは右斜め前の歯です。
大多数の人は右利きです。右利きの人は右斜め前に虫歯が多発するのです。
左利きの人は左前です。
右手に歯ブラシを持つと、左の横は良くみがけます。
前歯もみがけます。ところが・・・
右斜め前を跳び越して、右横に歯ブラシがいってしまいます。 右利きの人が右斜め前をみがく時は、わきをしめるようにしてその部位に歯ブラシを当てるのがコツだと思います。 意識しないと気づかない部位ですから、前歯であるにもかかわらず虫歯ができてしまうのです。
歯科医師から一言
一生懸命みがいているのに虫歯ができるという方は、歯ブラシがあたっていないのかもしれません。
当医院には口腔内を清潔にするプロ(歯科衛生士)がおります。「いまさら歯みがきの方法なんて・・・」とおっしゃらずに一度レクチャーをお受け下さい。長い目で見れば必ず得をします。
■ 他の記事を読む■