口蓋(口の天井部分)が邪魔にならない、薄い部分入れ歯 ミラクルデンチャー
投稿日:2021年11月21日
カテゴリ:01.ミラクルデンチャーの症例 03.入れ歯の症例
70代女性、歯がぐらぐらしているという事で来院されました。
写真の左の3本程度しか歯を残せそうにありませんでした。その他は虫歯で歯がほとんどなくなっておりました。
保険の上あごの入れ歯は、基本的には天井を覆わなければなりません。
なぜなら、プラスチックでできており、必ず割れるからです。
部分入れ歯は学問として正しい事をするのならば、金属で作らなければなりません。
しかし、保険という国家予算の関係で、仕方がなくプラスチックのみが保険で認められております。
歯科に保険というものが存在しない日本以外のほとんどの国では、お金が無ければ歯抜けのままです。
歯が1本もない人の人口に対する割合は、日本よりアメリカの方がよっぽど高いと聞きます。
金属で作ったとしても本当は天井部分を大きく伸ばした方が、力学的には正しいと言われておりますが、患者さんの感情を考えて、できるだけ覆わない様にしています。
上顎で残った歯は3本だけでした。
入れ歯のひっかける部分をできるだけ目立たないようにし、天井を抜いて滑舌をよくしました。
ミラクルデンチャーと言い、非常にフィット感が良く、また、修理ができるのが魅力です。
当医院には入れ歯がうまくいかないので作ってほしいという方がいらっしゃいます。
しかし、入れ歯が悪いのではありません。
残っている歯や歯並びが入れ歯が入るのに適した形をしていないから、入れ歯が入らないのです。
その為、入れ歯を作る前に、残す歯に手を加えることが多いので、やはり3か月程度はかかります。
年齢 性別 | 70代 女性 |
治療費用 |
上自費総義歯 385,000円(税込) |
治療期間 | 保険自費合わせて約8ヶ月 |
リスク | ごく稀に金属アレルギーを発症する可能性があります。 咀嚼能力はインプラントに劣ります。 しかし、外科処置をほとんど必要とせず、期間も短く、体に優しく、しかもインプラント1本分の金額で多数歯の治療ができるため、コストパフォーマンス・費用対効果の点で大きなメリットがあると思います。 |
噛む力は、入れ歯に比べるとインプラントが勝っています。
小数歯(1~2本)の欠損の場合は、当院でもインプラントを選択するケースが多々あります。
しかし、多数の歯が失われているならば、インプラント1~2本分で、口腔内全体の治療が終えられるので経済的に魅力があると思われます。
※ご来院前に当院の入れ歯治療のページをご覧いただけるとスムーズかと思いますのでぜひご覧ください。
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