乳歯からの子供(小学生)の歯並び育成(歯並びを育てていく)
投稿日:2022年6月26日
小学校3年生男子で歯並びを主訴としてご来院されました。
お母様は当医院のスタッフです。
毎日私の診療とその結果を見て、その上で自分のお子さんの治療をお願いされました。
信頼を裏切るわけにはいかず、いつも以上に緊張します。
下のアゴは中学生(第二次性徴期)くらいから成長し始めます。
ところが上のアゴは小学生くらいでその成長が頭打ちになります。
そのため、小学生くらいで上アゴをある程度の大きさに成長させておかないと、永久歯になってから何本か歯を抜いて矯正治療をしなければならなくなります。
それだけではありません。アゴが小さいと気道が細くなり、呼吸がしづらくなり、酸素を取り入れにくくなることによって体や脳の成長にも悪い影響を及ぼします。
起きている時も睡眠時無呼吸(いびき)の状態が続くことを想像すれば、気道が細いことの弊害がご理解いただけると思います。
そこでただ、歯列を広げて歯並びをよくするだけではなく、上下的・垂直的にもアゴを成長させて歯並びを作ることにしました。
被せ物を歯に装着して高さをを作り上下的・垂直的な成長を促し、ワイヤーを装着することで水平的に歯並びの成長を促していきました。
約2.5年の治療後です。
歯を抜くことなく、自然な歯並びにすることができました。
きゅうりやヘチマを想像してください。
曲がった状態で大きく育ったものを後からまっすぐにすることは難しいです。
しかし、小さい時に重りをつければまっすぐ育てることができます。
子供の歯並びも同じです。
歯並びが出来上がってからではアゴの形態も固まっていて、歯は並んでも骨格的には変わらないという状態になります。
金額は装置装着時に ¥330,000/税込、1ヶ月に1回¥5,500/税込、それが24〜36ヶ月です。
一見金額が高いように感じるかもしれませんが、アゴの大きさが小さいまま生涯を送ることによる弊害を考えるならば、むしろ非常にコストパフォーマンスが良いと思われます。
小学校2〜3年生のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ、ご一考下さい。
年齢 | 8歳男子 |
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治療費 | 330,000円+5,500円/月(税込) |
リスク・注意点 |
・矯正に伴う歯の痛みや違和感を感じる場合がございます。 |
彼は3人兄弟の長男です。
次男・三男はこの症例よりもはるかに大変です。
次は次男の症例を掲載する予定です。
初診時の写真だけまずは掲載します。
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