インプラントの治療費を抑えるための当医院の工夫

投稿日:2023年5月14日

カテゴリ:08.インプラントの症例

インプラントの治療費を抑えるための当医院の工夫を紹介します。

50代女性、7番が割れて抜歯せざるを得なくなりました。矢印が割れている部分です。

ところが既に6番は無く、7番を抜歯すると6,7の2本連続で歯が無くなり、大臼歯が無い状態になってしまいます。

これでは全く物が噛めません。

入れ歯を入れようとするとたった2本の為にかなり大きな入れ歯を入れることになってしまいます。

しかし、インプラントを2本入れると、70万円を超える金額となってしまいます。

私はこのような場合、以下のように説明しています。

「7番が無くてもそれほど日常生活に不自由はしません。しかし、6番が無くなると咀嚼効率が60%以上低下すると言われています。ですから、6番1本だけに費用をかけて下さい。7番は無くても大丈夫です。6番1本だけならば約35万円です。2本だと70万円になってしまいます。35万と70万では金銭的ハードルが違いすぎます。それでいて7番が無くてもそれほど困らないならば、1本だけの35万円の方がコストパフォーマンスが非常に高いです。」と。

 

インプラントを入れ仮歯を装着しました。

矢印が割れているところです。割れひどくなっています。

インプラントに被せ物が入ったら、7番は抜歯です。

7番が無くても咀嚼にそれほど影響はありません。もちろん7番に歯が欲しいと望まれる方にはインプラントを行います。

また、インプラントに仮歯が入っているので、生活に支障はありません。

当医院は「痛くなく、早く、簡単に」を心掛けてインプラント治療を行っています。

また、コストパフォーマンスという事を意識し、できるだけ安く、それでいて効果が高くするにはどうしたらよいかを常に考えています。

 

年齢 性別 50代後半 女性
治療費用

インプラント本体:21万円
仮歯:1万円
接続部(アバットメント):3万円
被せ物(ジルコニア):9万円

総額34万円+税

治療期間 3か月(12週)
リスク

下顎の場合、下顎管とよばれる神経の入った管を傷つけると、神経麻痺がおこります。
神経麻痺がおこるくらいならば、インプラントが脱落した方がまだましと考えております。

上顎の場合は上顎洞にインプラントが迷入してしまうという危険があります。
CTは必ず撮影した方が良いです。

マスコミは「レントゲンを撮る歯医者は儲け主義」と一時宣伝していましたが、レントゲンを撮らない歯科治療は地盤調査をしない家屋の建設と同じです。